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BCG 武地健太氏インタビュー

2012年7月27日

「監査法人×戦略コンサルティングファーム=経営がデキるCFO」をめざす!

あずさ監査法人大阪事務所で公認会計士としての経験を積んだ後、戦略コンサルタントに転身、現在はボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)に勤務されている武地健太氏にインタビューを行いました。
若手コンサルタントの方へのインタビューということで、特に転職時のお話や公認会計士の経験を活かした将来のビジョンについて語って頂きました。

なお準会員会では以前、BCGの大津弘子氏にも戦略コンサルティングの仕事内容に関するインタビューを行なっております。 併せてご覧下さい。

 

 

BCG 武地健太氏インタビュー

「監査法人×戦略コンサルティングファーム=経営がデキるCFO」をめざす!

 

 

あずさ監査法人大阪事務所で公認会計士としての経験を積んだ後、戦略コンサルタントに転身、現在はボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)に勤務されている武地健太氏にインタビューを行いました。

若手コンサルタントの方へのインタビューということで、特に転職時のお話や公認会計士の経験を活かした将来のビジョンについて語って頂きました。

なお準会員会では以前、BCGの大津弘子氏にも戦略コンサルティングの仕事内容に関するインタビューを行なっております。 併せてご覧下さい。

BCG 大津弘子氏インタビュー

 

●  武地さんの今に至るまでのキャリアをお聞かせ下さい。

 私は2003年に公認会計士試験の当時の二次試験に合格し、10月から朝日監査法人(現有限責任 あずさ監査法人)の大阪事務所に入所しました。

 当時は同期合格者が少ないこともあって、色々なクライアントの仕事をすることができました。

 業界としては、メーカー、金融、小売、卸売からホテルまで、業務の種類としても、監査以外にもデュー・デリジェンスや事業再生、上場支援といった仕事もやっていました。

 その後、三次試験に合格して公認会計士になってからもしばらく勤め、2008年にあずさ監査法人を退所して、2008年11月からBCGで働き始めました。

 BCGでは金融、産業財、小売といった業界で事業戦略の策定、全社のターンアラウンドや組織設計のお手伝いをしています。

 

●  なぜ監査法人をやめて戦略コンサルティングファームへ転職されたのですか。

 監査法人に勤めているうちに、もう少し厳しい環境で自分を鍛えたいという思いが出てきました。そのためには自分が知る限りで一番厳しい環境に行くのがベストだと思い、戦略コンサルティングファームを選びました。

 また、自分には当時プロフェッショナルとしての自信がまだ十分ではなかったこともあり、プロとしての力をつけるという意味でもコンサルティングファームの方が向いていると考えました。

 

●  若手の準会員や公認会計士が戦略コンサルティングファームへ転職する場合、前職での会計に関するスキルは役に立つのでしょうか。

 戦略ファームでは直接的に会計のスキルを使うということはあまりありません。そもそも、監査法人や事業会社の経理部での会計の仕事と、戦略コンサルティングファームでの仕事は全く別の仕事です。ですから、もし「戦略コンサルティングがやりたい!」というだけでしたら、気持ちが固まった段階ですぐ動くのが良いと思いますよ。

 でも前職のスキルがなかなか役に立たないのは、会計士が戦略ファームへ転職するときに限った話ではありません。例えば事業会社から戦略ファームへ転職する場合でも、特に若手の場合は、前職の経験やスキルを直接活かせることは少ないのです。

 戦略ファームではゼロ・ベースでものごとを考え尽くすことが求められますので、どんな業界からの転職でも、業界特有の知識というのはあまり役に立たないと思います。

 ただ私の場合、会計のスキル自体はあまり使いませんが、監査法人で身に付けたクライアントとの接し方の技術は役に立ちました。

監査でも戦略コンサルティングでも、クライアントから話を聞き、分析するというサイクルは似ていますし、クライアントの気分を害さずに提言をしなければならない点も似ています。ですから、接触頻度を上げたり、クライアントの間合いに飛び込んだり、冗談を言ったり、といった監査で身に付けた接し方の技術は今でも活用しています。

 戦略コンサルタントが接することの多い経営企画部などの方々は、営業職の方によく見られるような強気の姿勢より、物腰の柔らかい対応を好まれる方が多いように感じます。監査の経験は、そういった接し方のスキルを身につけられたという点では非常に役に立っています。

 

●  転職時に、戦略コンサルティングファームではどういった人材が求められると感じましたか。

 戦略コンサルティングファームの面接はケース面接が主流ですが、そこでは思考の速さ、正確さが求められていると感じました。

 これは、監査法人や事業会社にいても「なんでも徹底的に考える」習慣をつけることで訓練できると思います。

 例えば私の監査法人時代の経験で言うと、昨年の手続を踏襲して監査手続を行う場合に、なぜ昨年の踏襲をするのか、もっとうまい方法はないのか、徹底的に考えるということです。昨年の手続に違和感を覚える場合は、クライアントの状況が変化しているということかもしれないし、会計基準が変わったのかもしれない。監査は昨年と同じ手続をすることが多いですが、もっとよい手続をしようという姿勢は凄く大切だと思います。

 こうして、仕事が効果的、効率的になるように常に考えていると、「仕事ができる人」と言われ、仕事が楽しくなります。転職の話からは脱線しますが、どんな仕事でも、「考え抜くこと」は必要なスキルだと思いますね。

 

●  武地さんは公認会計士としての会計業務の経験に加えて、BCGで戦略立案や企業経営に関する様々な経験をされているかと存じますが、「将来これがやりたい!」というビジョンはございますか。

 監査法人時代から、私はどちらかというと監査役よりも取締役になりたいと考えていました。取締役として、より当事者目線で経営をしてみたかったからです。

そして現在は、監査法人で培った会計のスキルと、戦略コンサルティングファームで身に付けた経営に関するスキルを活かして、事業会社のCFOになりたいと思っています。現在具体的なプランがあるわけではなく、あくまで将来的には、のお話ですが。

日本のCFOの位置づけは会社によってかなり異なり、経理部門のトップとしてCFOを捉える会社もあれば、実質的な副社長として経営判断に深く関与するCFOを求める会社もあります。私はその中でも、後者のように経営に深く関与するCFOになりたいと考えています。

というのも、公認会計士の経験と戦略コンサルタントの経験を持った自分にとって、CFOは今後双方の経験を活かして社会の役に立てる職業だと考えているからです。戦略コンサルティングファームからのネクスト・キャリアでCFOになる人はあまりいないと思いますが、独自の道を切り開けたら面白いのではないかと思います。

インタビュー日 2012年6月22日

 

武地健太氏

ボストン コンサルティング グループ コンサルタント

大学卒業後、有限責任 あずさ監査法人を経て、中途採用にてBCGに入社。

BCGでは金融、産業財、小売業界等のクライアントに対する、事業戦略策定、全社ターンアラウンド、組織設計、などのプロジェクトに従事。

 

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