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西本 隆文氏(後編)

2009年1月1日

無駄なことをやらない人生は無駄

生年月日  1980年8月2日
合格年次  2006年
勤務先   有限責任監査法人トーマツを経て、その後独立
出身大学  慶應義塾大学商学部
座右の銘 『イメージできるものは、なんでも実現できる』『好きなことをしている人間に悪い人間はいない』

― 前回のお話の続きを伺いするため、西本さんと再会。我々インタビュアー3人も西本さんの旅の続きのお話に胸が高まる。

Q 東南アジアを回ってから次はどちらに行かれたのですか?
西本  タイのバンコクから、いきなりエジプトへ飛びました。ピラミッドに登れると聞いたので。カイロに着いてみると、登っちゃいけないらしく、しょうがないからそこで知り合った友人達と、夜中の2時にこっそりクフ王のピラミッドに登ることにしたのですが、門のところで簡単にツーリストポリスに拘束されちゃいました。笑 警察署に着いたら、署長に「Welcome to Egypt!」と言いながら大笑いされてしまいました。朝8時まで拘束されたのですが、 開放される時に、署長が、「Have a nice trip !」と言ってしっかり握手をして開放してもらいました。
筆者 それは残念でしたね。 苦笑
西本 エジプトでは、他に紅海沿いのハルガダという町へ行きました。紅海は乾燥地帯でもあるので、雨が全く降らず、海がとても澄んでいるんです。だから海水もとてもしょっぱい。そこで、(素敵なギャル達と)スキューバダイビングを楽しみました。

エジプトからはナイル川を遡り、スーダンに入り、そこからエチオピアへ抜けました。エチオピアは、アベベ等のマラソン選手を輩出した国であるだけに、皆、朝5時からなぜかマラソンをやっていましたね。一攫千金を狙っているんでしょうね。国民的スポーツです。で、エチオピアの後はケニアに向かいました。

Q ケニアではどのような体験をされましたか?
西本  ケニアの首都ナイロビに滞在したのですが、治安が非常に悪く、ホテルの扉も牢屋のようでした。また、ナイロビには沢山のストリートチルドレンがいたのですが、彼らの目を見てショックを受けましたね。彼らは人から愛情を受けていないので、人間らしいぬくもりが目に映っていないし、「もともと愛情を受けたことがないから、それに飢えるということもない。」といった感じでした。それを見た時、人間自体に善悪はなくて、その人を取り巻く環境がその人を決定づけているのだと思いました。環境次第で誰もが輝けるのかもしれない。悪人なんていやしない・・・。
あと、話は全く変わりますが、ナイロビでテレビに出演したんですよ。
筆者 え、テレビ出演?どのような番組ですか?
西本 コメディです(笑)ディレクターが英国紳士か、日本人を探していて、たまたま外国人宿にいた僕が選ばれました。その番組では、僕は、なぜかとうもろこしを焼いていました。しかも、その姿をみて、ケニアの人は大笑いをしていました。ケニア人にとっては、真面目な日本人がとうもろこしを焼いたりしているのが笑いのツボらしいです。

筆者 国によって、笑いのツボも全然違うんですね……。
西本 ちなみに、番組のタイトルは「redicurous」(馬鹿馬鹿しいを綴りを変えてパロってます。)。報酬は500米ドルと番組特製Tシャツです。日本人とアフリカの人とでは体型が全く違うので、着てみるとぶっかぶかでした。笑

Q ケニアからどのような旅を続けたのですか?
西本  まずは、ウガンダに行きました。毎日ビール飲んでましたね(笑)ウガンダだけでなく、ラオスもそうだったのですが、内陸の人達は、外部の人と貿易をしないせいか、性格が穏やかなんですよ。先ほどの環境次第で人間は変わるって話と似てますけど・・・。なので、居心地がよく、ここで、クリスマスとお正月を過ごしました。
次に、ルワンダにいきました。本来は、素朴な村なんですが、ある一角に入ると、突然人の気配が無くなるんです。昔、虐殺が行われたところで、今では、虐殺記念館となっていました。(ジェノサイドの丘という本も出ています。)記念館といっても、当時の死体をそのままにしてあるだけでしたので、相当ショックを受けました。 タンザニアは、素材が豊富なせいか、食べ物がおいしかったですね。タンザニアの首都ダルエスサラームから、ザンビアへの鉄道が出ているので、それに乗ってザンビアに向かいました。
列車の中では、色々な人と出会いましたね。40年間炭鉱で働き、退職後に大学生になった人とか。あと、学のあるひとは皆宗教を持っていると感じました。

ザンビアではビクトリアの滝でバンジージャンプに挑戦しました。あれは、体験した人にしか解らないので、感想は言えません(笑)。そして、滝の反対側のジンバブエに移動しました。当時は、ジンバブエはハイパーインフレで、現地通貨の価値が下がっていたんですよ。旅先で知り合った方からジンバブエでは米ドルを持っておけといわれたので、米ドルでだいぶ豪遊しました。コーラが一本約7円ですよ!1ヶ月豪遊したら、相当太ってしまいました。その後、更に南下し、南アフリカにむかいました。
南アフリカでは、ヨハネスブルグを経由してケープタウンへ向かいました。喜望峰、アグラス岬(ここがアフリカ最南端)を見学した後、なぜか英会話学校に通ってました。理由は「通りがかったから。」笑。スカイダイビングも体験しました。
しかし、カレンダーをみたら、既に3月!4月から大学が始まるので、ここで日本に帰国しました。
この旅を通じて、色々な人とであったのですが、それによって人を見る目が養われました。悪いことを考えている人は、見れば解るようになりましたね。

Q その後、なぜ公認会計士を目指したのですか?
西本 まず、会社に縛られるのではなく、自由な仕事を選びたかったので、会計士にしました、やはり、就職しても自由な時間で旅をしたいので、そうなると、普通の会社員よりは何か資格を取ったほうがいいかなと。

Q 会計士試験合格後はどちらを旅行したいですか?
西本 今度は南米に行ってみたいですね。ベネズエラ、ブラジル、あとマチュピチュやナスカ(ペルー)の遺跡にも行ってみたいです。
他には、風の谷のナウシカの舞台のモデルとなったパキスタンのフンザにも行ってみたいです。  

Q 最後に、読者の皆さんに旅のアドバイスをお願いします。
西本 旅をするときには目的地を決めないほうがいいです。考えて決めた目的地ではなく、感じた方向にどんどん進んで下さい。まさに、「考えるな、感じろ!」(by ブルース・リー)です。あと、一見無駄と思えることも、やってみると楽しかったり、いい経験になったりしますね。正に『無駄なことをやらない人生は無駄』ですね。全ての義務から解放されたとき、それでも「あっ、これをやろう!」と思えることがその人の本当にやりたいことだと思うから・・・。そして、心の奥底から「楽しい」と感じている自分自身を発見して下さい。 あと、『旅をするときは時計を外しましょう』ですかね、笑

(文責:成瀬友泰)

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