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第15回 はじめての資産運用 その1

登録日: 2007.02.25

公認会計士の使命は、投資家に代わって財務諸表の適正性を立証することにあります。では、みなさんは逆に「投資家」の立場になったことはあるでしょうか。1年目の新人の方も既に何度かお給料を頂いていることでしょうし、2年目、3年目の方々はかなり資金的余裕も出てきたはずです。せっかくのお給料を給与振込み口座に入れておくだけでは「機会損失」が発生しているかもしれません。今回のコラムでは、資産運用の「はじめの一歩」を後押ししたいと思います。
 多くの都市銀行(提携証券会社への契約が必要な場合も有り)でできる資産運用方法としては、主に以下のものがあげられます。

  1. 定期預金
    元本保証で、普通預金よりも高い金利で運用できます。最近は他の投資と組み合わせることによってより高い金利が適用される商品や、宝くじ付きといった商品まで出ています。ただし、満期前の解約利息も当然減額され、解約に手間がかかることもあります。

  2. 外貨預金
    外貨では元本が原則として保証され、通貨発行国での金利が適用されます。USドルやユーロよりも、オーストラリアドルやニュージーランドドルの方が金利が高い傾向にあります。銀行によっては外貨のまま引き出せるところもありますが、多くは円転してからの引き出しです。為替相場の変動に加え、手数料が売り・買いでかかることも考慮すべき事項です。円転時の為替相場によっては円貨ベースで元本割れも生じます。

  3. 債券投資
    近年話題の「個人向け国債」を始めとした債券に投資します。満期までの利息と償還額が契約により保証されますが、満期前に売却する場合は、市場相場変動の影響を受けます。

  4. 投資信託
    専門家が投資家から委託された資金をもとに、一定の方針で運用します。経営学で学ぶ「ポートフォリオ効果」が少額で実現できる点や、初心者には難しい中国株やインド株、さらには不動産(=REIT)にまで投資できる点が魅力です。ただし、元本保証はありません。

  5. 株式投資
    特定企業の株式を市場で購入することで、都市銀行では証券会社との「仲介」を行っています。今回あげた5つの中では最もリスクが高いと言えます。単独企業の業績に左右されますから値動きも大きく、初期投資額も高額の平均45万円ともいわれています(東証1部上場銘柄平均売買価格、2005年3月調べ)。リターンは売却収入だけでなく、配当や株主優待収入もあります。何より「株主総会添付書類」の閲覧や、株主総会への出席ができるため、会計士の業務の重要性を株主の立場から実感できることでしょう。
    公認会計士法の規定により、監査人は株式を保有する会社の監査業務は行うことができません。購入にあたっては法人のクライアントではないかどうかについて確認する必要があります。

 資産運用はマネー雑誌やインターネットで情報を集めてからスタートするのが常套手段でしょう。しかし、迷ううちに価格が上昇してしまったり、自分自身でも面倒になって先延ばしにしてしまったりすることもありえます。監査業務のOJTと同じように、まず実践してしまうのも手です。次号では、上記の中でも比較的少額でスタートできる投資信託について詳しく紹介したいと思います。

(文責:山崎 恵美)

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