日本公認会計士協会 準会員会

活動報告(東京)

海外で活躍する会計士にインタビュー「アフリカの公認会計士〜笠井優雅様〜」

2021 年7 月24 日(土)、日本公認会計士協会準会員会東京分会にて、Africa Accounting Advisory Ltd の笠井優雅様をお招きしてインタビューを実施いたしました。
近年、公認会計士業界のグローバル化が進んでおります。しかし、海外駐在でアフリカを希望する人は少ないと思います。準会員の段階で、未経験で発展途上国に行って会計士として働くことにイメージがつかめないのが現状です。そこで、日本公認会計士協会準会員会は、発展途上国がどのような人材を求めているのか、どのような業務ができるのかなど、海外に興味のある若手が聞きたい内容をインタビューさせていただきました。また、日本公認会計士協会準会員会では、毎年海外視察に行き現地の会計士の皆様にインタビューを行ってきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、海外視察が困難になり、国際インタビューを実施することができませんでした。今回は、初めてリモートにて海外の方にインタビューを実施しました。今後コロナ禍においても、国際インタビューを実施していき、コロナ後の海外視察のために研鑽したいと思います。

本インタビューは「アフリカを見る。アフリカから見る。」というテーマで行いました。我々が想像しているアフリカと実際にアフリカに駐在している方から見るアフリカにはどのような違いがあるのかをテーマに、アフリカの事情を伺いました。アフリカの全体の経済規模が急速に発展していることで、日本よりも進んでいる点が多々あることに気づきました。例えば、アフリカでは現在輸血用のドローンなどがあります。これは明らかに日本よりも発展していると思います。発展の理由は、アフリカには広大な土地があり、ここでドローン実験ができるためです。ニューヨークや東京の上空でドローン実験はできませんが、アフリカでは可能となっています。また、アフリカにはSuica のような決済システムがあり、それが税務と連動しており、消費税の税務申告が自動で行われるようなシステムもあるそうです。

最後には、匿名の質問ソフトを利用して、参加者の方からのご質問に笠井様からご回答いただきました。今までの海外視察では、JIJA ジャーナルの読者の皆様には直接ご質問していただくことは困難でしたが、ビデオソフトを使用することにより実現することができました。
今後もコロナの中ではありますが、会員・準会員の国際意識を高めていけるイベントを準会員会で開催したいと存じます。今回本セミナーの講師をしていただいた笠井優雅様、ご参加いただいた皆様に拝謝申し上げます。

右上が笠井優雅様笠井優雅様

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