日本公認会計士協会 準会員会

活動報告(東京)

【活動報告】マネジメントゲーム体験会開催

2021 年3 月21 日(日)に、「マネジメントゲーム体験会2021 年」と題し、1 日がかりのイベントを開催しました。
今回は新型コロナウイルス感染症の影響により、緊急事態宣言が発令されていたため、募集人数を30 名から20 名に削っての募集でしたが、総勢18名の方々にご参加いただきました。

マネジメントゲーム(以下「MG」という。)とは、1976 年にソニー株式会社の子会社である株式会社キャリア・デベロプメント・インタナショナルで開発されて以来40 年以上の歴史を有する体験学習型の企業研修で、現在でも「ソフトバンクアカデミア」などでの採用実績があります。

内容としては、参加者がそれぞれ製造業の社長になって、材料購入、製造、販売、製造販売効率や価格交渉力への投資といった意思決定を行うゲームです。1 期ごとに意思決定を数十回行い、期の終了時に決算を行います。最終決算時に最も自己資本の多いプレイヤーが勝利となります。また、意思決定の結果を記帳し、期の終了ごとに決算書を作成します。そのため、意思決定と資金繰りや財務諸表との関係がわかりやすくなっています。

MG はソニー株式会社の社内研修に端を発していることから、限界利益に注目するなど、より経営実務に近い視点で財務諸表を見ることも出来ます。

体験会ということもあり約半数の方が初参加だったため、まずMG についての簡単な説明を行い、ルール理解もかねて1 期は決まった行動を行い、ルールの理解と決算書の作成方法がわかったところで、2 期、3 期は通常どおりのゲームを行いました。

今回は、J2 で一度ゲームを経験されたことのある人であっても、実際にプレイをするのは久しい方が多いこともあり、前半戦はむしろJ1 の方々の方が優秀な成績を残しており、波乱の展開になるかと思われましたが、後半戦では徐々に勘を取り戻されたJ2 の方々が巻き返しを図り、結果として上位三名の内、二名がJ2 の経験者の方でした。

今回のMG を通じて、経営に必勝法は存在しないものの、それぞれの置かれている環境に対する対応策というのは存在するのだと感じました。また、誰もが必勝法を知らない中、年次や立場に関わらず対等にゲームを楽しみ、他のプレイヤーの戦略を参考にしつつ共に学べるのが、机に向かう勉強では得られないMG のいいところであると感じました。

なお、本企画では、普段MG を主催、運営されている会援隊の方々の力をお借りして、体験会を実施いたしました。体験会を運営してくださった会援隊の方々には、この場を借りてお礼申し上げます。              

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