日本公認会計士協会 準会員会

活動報告(東京)

【活動報告】マネジメントゲーム体験会開催!

2020年1月13日(月・祝)に、「マネジメントゲーム体験会」と題し、1日がかりのイベントを開催しました。

今回はインフルエンザの流行で欠席者も出てしまいましたが、総勢21名の方々にご参加いただきました。

マネジメントゲーム(以下「MG」という。)とは、1976年にソニー株式会社の子会社である株式会社キャリア・デベロプメント・インタナショナルで開発されて以来40年以上の歴史を有する体験学習型の企業研修で、現在でも「ソフトバンクアカデミア」などでの採用実績があります。

内容としては、参加者がそれぞれ製造業の社長になって、材料購入、製造、販売、製造販売効率や価格交渉力への投資といった意思決定を行うゲームです。1期ごとに意思決定を数十回行い、期の終了時に決算を行います。最終決算時に最も自己資本の多いプレイヤーが勝利となります。また、意思決定の結果を記帳し、期の終了ごとに決算書を作成します。そのため、意思決定と資金繰りや財務諸表との関係がわかりやすくなっています。

MGはソニー株式会社の社内研修に端を発していることから、限界利益に注目するなど、より経営実務に近い視点で財務諸表を見ることもできます。

体験会ということもありほぼ全員が初参加だったため、まずMGについての簡単な説明を行い、ルール理解もかねて1期は決まった行動を行い、ルールの理解と決算書の作成方法がわかったところで、2期、3期は通常通りのゲームを行いました。

今回、J1の方々の後半戦の強さには驚かされました。誰もが必勝法を知らない中、年次や立場に関わらず対等にゲームを楽しみ、他のプレイヤーの戦略を参考にしつつ共に学べるのが、机に向かう勉強では得られないMGのいいところであると感じました。

今回のMGを通じて、経営に必勝法は存在しないものの、それぞれの置かれている環境に対する対応策というのは存在するのだと感じました。私の場合、市場参加者がみな研究開発を積極的に行っており、価格面での差別化が難しくなってしまったのですが、限られた時間の中でどう差別化すればいいのかを必死に考え、教育を行うことにしました。その結果、他のプレイヤー以上の製造販売能力を手にすることができ、結果として自己資本をプラスにすることに成功しました。

なお、本企画では、普段MGのゲーム会を主催、運営されている会援隊の方々の力をお借りして、体験会を実施いたしました。体験会を運営してくださった会援隊の方々には、この場を借りてお礼申し上げます。

(TOKYO CPA NEWS No.756 2020.3 準会員通信)

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