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【活動報告】新秩序 Sustainable Development Goalsの台頭

開催日: 2018.11.01

新秩序 Sustainable Development Goalsの台頭

法人の夏休み期間を利用して、シアトルとバンクーバーの海外視察を実施いたしました。滞在期間中は各地の大規模な山火事による大気への影響で、あいにくの曇り空でしたが、現地では監査法人海外駐在員の方をはじめ、現地の監査法人、個人会計事務所、企業内会計士の方々や、ワシントン大学の講師・学生等にインタビューを敢行しました。非常に多様な分野の方から貴重な話を聞けて、協力者の方々には感謝してもしきれません。

インタビュイーの半数以上が外国人だったために、アポイントから、電話・インタビューまで全て英語で実施するというかなりタフな視察となりました。特にインタビューの際には、相手の話を理解しながら、時間内に様々なトピックを満遍なく話していただけるように調整し、かつ必要に応じて質問を英語で同時並行しなければならないことが多く大変でした。とにかく初物尽くしの困難の連続でしたが、派遣メンバーでカバーし合い、最終的には、普段日本ではなかなか出会わない視点からの意見を多く聞き出すことに成功しました。今回の視察を通じて、私が日本で一番、準会員会の説明を英語でスラスラできると確信しました。

シアトルは、近年だとイチローの復帰やAmazon社、Starbucks 社等の企業が拠点としている点がクローズアップされています。確かにシアトルは近年成長が目まぐるしいですが、加えて、実は世界でも環境問題に対する意識が高い地域として有名です。

元々、港町として栄えていたシアトルですが、大の生ごみを沿岸部に埋め立てた結果として、汚染が進み、重要産物であったサケの養殖に大きな影響が出た苦い過去があります。それを教訓にごみを廃棄しない循環型社会を構築するという方針が打ち出されるようになったと言われており、事実Starbucks 社は2020年までにプラスチック製のストローの提供を禁止する方針を打ち出しています。Amazon 社での買い物では完全にキャッシュレス文化が浸透しており、シェアサイクリング専用のアプリや設備が存在する点、街を歩けばいたる所にごみ箱を設置している点等、日本ではあまり接することのない異文化を肌で感じることができました。

近年、CSRと並んでSDGs(持続可能な開発目標)という概念が登場し、そのような活動を積極的に行っている企業に対して投資をしようというESG投資という運用指針を採用する投資家も増加しています。一方で、企業の中には、環境問題に熱心に対策しているように見せようとするGreenwashing 問題も露見しました。

日本でも、来年には平成という時代に一つの区切りが付けられ、新たな時代に突入します。日本政府の打ち出しているSociety5.0 の背後には、次の時代の幕開けで、このような社会的課題により力を入れていくべきであるという考えがありますが、シアトルから学べることも多いのではないでしょうか。

今回の視察では、日本では馴染みの薄い「SDGs」や「ストーリーテリング」といったアメリカではホットトピックの学問と会計の親和性に関して、ワシントン大学の講師陣に直接お聞きしました。詳細は、今後発行する視察記事に譲りたいと思いますが、将来的にはこうした分野にも公認会計士が積極的に関与していく時代が来る予兆があり、公認会計士の専門性に対する社会からの期待も強いとワシントン大学の教授は教えてくださいました。

最後に、現地では、英語表現の違いについても非常に学びが多いものでした。例えば、“See youlater.”と“See you soon.”の使い分けの基準をご存知でしょうか?気になったそこのあなた、準会員会東京分会は、近日中に英会話勉強会の実施を企画しておりますので、ご参加ください。当該勉強会は、知ったその瞬間から使える厳選した英語表現を皆さんと共有する場で、対象者は英語に苦手意識がある全ての方です。勿論、参加費は無料です!! 今年の国際委員会は非常に熱いです。英会話勉強会でお会いできる事を楽しみにしております。

“See you soon!!”

(TOKYO CPA NEWS No.740 2018.11 準会員通信)

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