日本公認会計士協会 準会員会

活動報告(近畿)

【セミナー活動報告】よく分かる!初心者の為のAccessセミナー

【セミナー活動報告】

よく分かる!初心者の為のAccessセミナー

                           日本公認会計士協会準会員会近畿分会
幹事 南 亮輔

 1.はじめに

 日本公認会計士協会準会員会近畿分会では、平成28年8月14日に大阪産業創造館にて「よく分かる!初心者の為のAccessセミナー」を開催致しました。

 当セミナーでは講師として株式会社ティップスパソコンスクールの西村雅之氏をお招きしました。西村氏は10年以上に渡り、MicrosoftのオフィスやVBA等の講師をされております。Microsoft社のオフィスソフトの中でもあまり知られていないAccessの基本的な機能や他のオフィスソフトとの相違点についてご講演頂きました。告知から開催まで二週間と短い期間にも関わらず、当セミナーには約20名の方々にご出席いただきました。

 

2.セミナー内容

●ExcelとAccessの違い

  Accessの機能を知っていくと、「あれ?これってExcelのピボット(又はフィルタ)で十分じゃないか」という声が聞こえてきそうです。この点、西村氏によれば、一度に利用可能な情報データ量や情報の再利用性の点で、AccessはExcelよりも優れているということです。

 監査業務の中の“仕訳テスト”を例にします。一年間に渡る企業の仕訳データを一枚のExcelシートに収めることは不可能な場合があるでしょう。その場合にAccessのクエリという機能を用いれば、比較的容易に抽出を行うことが可能となります。イメージで言えば、Excelは行毎の管理、Accessは列毎の管理ということができ、適切な場面でAccessを用いる事で監査業務の効率性を向上させることができるでしょう。

 

●企業における情報管理

  Excelで作成したデータはそのままAccessに取り込むことが可能です。その為、Excelで蓄積された情報を再入力する必要はありません。従って、Excelで収拾がつかなくなった情報管理をAccessへ移行して行う事ができるのです。Accessは最初の設定がややこしい部分がある為、敬遠されがちですが、一度設定してしまえば後は基本的に情報を入力していくだけなのです。

 

●その他

  西村氏にはその他にもテーブルやフォームといったAccessの基本的な機能についてご説明頂きました。このようなAccessの最低限の知識を身に着けておくことは決してマイナスにはなりません。クライアントに対して“Accessによる情報管理”を助言できれば、会計士としての付加価値も高まるのではないでしょうか。

 

3.最後に

 当セミナーの目的はAccessというソフトの存在を知るということでした。実際、監査業務を行っていてもAccessの存在自体知らないという方もいらっしゃいます。そこで今回、西村氏にはパソコンを用いず、Excelとの違いやAccessの特徴に重点を置いて、お話し頂き、「監査現場においてもAccessが使えるんだ」という事を参加者の方にお伝えできたのではないか、と思っております。

 当セミナーは2週間という比較的短い告知期間でした。その為、既に予定が入っており、セミナー参加が出来なかったといった声も頂きました。次回からはより多くの方々にご参加頂けるよう、十分な告知を心掛けたいと思います。

 

 今回講師を引き受けて下さった西村氏を始め、セミナーにご参加頂いた皆様、そしてセミナーの準備をして頂いた皆様に準会員会一同厚く御礼申し上げます。今後も日本公認会計士協会準会員会近畿分会は様々な勉強会を企画して参りますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

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