日本公認会計士協会 準会員会

活動報告(近畿)

士勇会 第四回勉強会 報告

士勇会 第四回勉強会 「民事再生・倒産」 活動報告

 今回は、弁護士として10年余り第一線でご活躍の安若多加志先生を講師にお迎えし、弁護士会館の会議室にて開催いたしました。当日は平日の夜にもかかわらず、弁護士34名・不動産鑑定士17名・会計士36名の計87名と多数の方が参加されました。会計士に限ると、1年目を含めた準会員はもちろんのこと、正会員の参加も17名に上るなど非常にバランスよく様々な年次からの参加となりました。
 士勇会が発足したのが、昨年の3月。以後、勉強会や懇親会を活動の中心としています。会を追うごとに参加者は増え、今回の第四回勉強会を含めた最近の勉強会では、参加募集後すぐにたくさんの方からのご連絡をいただき、当日は会場いっぱいの参加者で埋めつくされました。


第 一 部

 今回の勉強会は2時間をかけ、二部構成で行われました。
第一部は安若先生による民事再生と倒産についての入門講義。倒産法の概要、民事再生法・会社更生法の特徴などを分りやすくレクチャーしていただきました。特に会計士や不動産鑑定士には日頃なじみのない分野だけに、皆真剣に聞き入っていました。また、意外にも多くの弁護士は再生案件を扱ったことがないとのことで、こちらも深く頷きながら真剣な眼差しであったと記憶しています。


第 二 部

 第二部は、あらかじめ各士業メンバーが混成になるよう分けられた10チームが、与えられた民事再生に関する事例問題について熱いディスカッションを繰り広げました。事例は実際の事案を参考にして作成されたもので、関東で総合リゾート事業を展開している株式会社についての財務数値が一定の限度で与えられ、その会社が今後再生可能かどうかをどうやって見極めるかを各チームで検討するという非常に難しいものでした。
 事例が難しく、また初対面同士のメンバーばかりということもあり最初は議論が進まない場面もありましたが、ディスカッションを通じて問題に真剣にぶつかるうちにだんだんと打ち解けていき、また各士業の専門性を活かしたアイデアが随所に登場し、各チームごとにユニークな解答へとたどり着きました。


交 流 会

 勉強会が終了すると毎回恒例となっている士業同士の交流会が行われます。
このような会に参加することで、多くの弁護士や不動産鑑定士と知り合うきっかけとなり、新たな気付きをもらえ、今後の仕事の励みになるものです。特に限られた業界内で活動することが多い若手会計士にとっては他の業界との接点を持つことにより、自分の業務や考えの幅を広めることができる貴重な経験になることは言うまでもありません。もちろん、中には多くの経験を積まれた士業の方もいらっしゃいます。そういった方の過去の経験に裏付けられたお話を伺うということも非常に有意義だと思います。

●士勇会とは
 士勇会は同年代の士業種同士が継続して交流し、共に切磋琢磨しあい、10年後20年後も共に刺激しあえる媒体となること、また同年代の士業種同士が継続して交流することにより、10年後20年後の新人士業種同士も共に切磋琢磨しあえる媒体となることを目的として活動しています。
 その目的のため勉強会・懇親会を中心とした活動を継続して展開しています。

(記:荻窪)

士勇会

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