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合格発表を待ちながら 第4回 東京以外という選択肢

登録日: 2018.11.14

ついに合格発表まで残すところ数日となりました。今の心境は皆様それぞれかと思いますが、できる限り多くの皆様がよい結果を迎えることができれば願っております。

さて、監査法人の採用活動は合格発表後に本格的な開始を迎えます。

ご存知な方も多いかとは思いますが、近年の会計士試験合格者の勤務地は東京が半数以上を占めており、ついで近畿地方、そしてその他の地方となっております。

今年8月に日本公認会計士協会から公表されましたお知らせの「公認会計士試験合格後の就職活動に際して」でも、内定通知開始時期で東京の大手事務所、京阪神の大手事務所、その他、と分かりやすく差がつけられております。

このことについて色々と想像はできますが、上記の合格者の勤務地とは無関係ではないでしょう。

その理由のひとつには、監査法人の情報を収集しようとするとどうしても東京の情報が多量に入ってきてしまい、他の地域が無意識のうちに選択肢から外れてしまっている、というものがあるように思えます。

そこで今回は、全国各地で活動している準会員会というコミュニティの特性を生かし、実際に東京以外で実務経験を積んでいる皆様にお話を伺ってみました。

お伺いした内容は、

①現在の所属先を選んだ理由

②業務の内容

③所属先のここが特別だな、と感じたところ

④所属先の一員として、受験生に向けてひとこと。

となっております。

地域については、「公認会計士試験合格後の就職活動に際して」に倣ったわけではないですが、近畿地区、その他主要都市という分け方としてみました。

皆様がどのような働き方をされているか、ご覧ください。

 

近畿地区で実務経験中の皆様

 

①現在の所属先を選んだ理由

・1年目からIT監査を経験でき、それ以外の一般的な会計監査と、両方を経験した上でキャリアを選択出来る。

・誰でも知っているような大手企業やその子会社から比較的小規模な会社まで、バランス良くクライアントを抱えており様々な経験が出来そうであった。

・事務所の規模感として大きすぎず小さすぎず、管理職や代表社員クラスの方々とも風通し良く話が出来る上に、大手法人の一員としてのメリットも享受することが出来る。

・就活の中で希望部署の方々と話してみたときに毎回楽しく話せた。

・勤務先には長年の実績から関西の伝統的な企業もクライアントに多く、大規模クライアントから、中小企業まで様々なクライアントがある。

・金融部に所属しながら、金融機関の監査だけでなく他業種の監査にも関われることから、幅広い経験ができると考えた。

 

②業務の内容

・近畿圏に本社を置く上場企業の会計監査及びIT監査。東京に本社があるためこれから東京事務所に移管されるクライアントのIT監査にも携わる予定のため、事務所間連携の勉強もできればと思っている。

・金融機関の監査やメーカーの監査など、多様な業種や規模感の会社を担当している。

・地元の会社がメインではあるが、IFRS適用会社の監査を行うこともある。

 

③所属先のここが特別だな、と感じたところ

・様々な規模の会社の監査に携わるチャンスがあり、働いている人達の距離感が近いため、自分が経験していないような業務の話を聞くことも比較的容易に出来るところ。

・パートナーが1年目のスタッフにも気さくに声をかけてくれる、大きすぎない組織の良さが出ているところ。

・金融部に所属しながら、他の業種の監査にも関われるところなど、比較的多くの業務に関われるチャンスがあるところ。

 

④所属先の一員として、受験生に向けてひとこと。

・会計士試験合格者の就職活動は、非常に短い期間でよく似た組織を比較しなければならず、難しいもの。いろいろな人に会って、いろいろな考え方を聞いて、みなさんそれぞれの将来像を描いてみるとよい。

・各組織や地域で良いところも悪いところも様々あるので、自分の中で大事にしたいことを見つめていけることが大切。

・地に足着けて監査を勉強したい方は、是非関西へ!

・大阪金融部は企業に対して金融機関がどのような視点で、貸し出しているのかを知る機会と、他の業種の監査とを両立ができることが魅力のひとつ。

・就職活動は今の時期にしかできないことのひとつなので、自分なりに考え決断できたことは、良かったと今でも感じている。

 

その他主要都市で実務経験中の皆様

 

①現在の所属先を選んだ理由

・地元で働きたかったから。

・法人の制度を利用すれば地方事務所からでも東京へ行けると知ったから。

・いろんな業種の会社に行ってみたいと思ったから。

・最も成長できる環境が整っていると思ったから。

・東京よりも住みやすい環境だと思ったため。

・地域ではシェアNO1であり、東京よりも多くの科目を担当でき、経験を積めるため。

・大学院の在学中に合格し、卒業まで通うため。

・多様な業務を経験出来そうだと思ったため。

・地方出身なので、地方にも事務所がある監査法人が良かったため。

 

②業務の内容

・一般事業会社、学校法人、金融機関等の監査業務。

・金商法監査、会社法監査、国立大学法人監査。

・監査業務を中心として様々な業種の会社へ往査している。

・地元の一般企業や銀行の監査業務。

 

③所属先のここが特別だな、と感じたところ

・出張が多い(主に地域内)ところ。

・1つの事務所の中で監査、IPO、パブリックなど様々な業務を行っており、意思表示をすればそれらの業務に関わることができるところ。

・いろんな業種のクライアントに関わることができるところ。

・人数が少ないため、事務所の全員の顔を知っているところ。

・一年目の新人にも難易度が比較的高い科目をやらせていただけるところ。

・ある特定の会社のみに往査するのではなく、様々な業種の会社へ往査しているところ。

・風通しの良い事務所。地方ならではの早期の経験蓄積が可能ところ。

・監査だけでなく非監査業務も活発なところ。

・事務所内の人数が少ないので、職場内の人間関係が近いように思えるところ。

・部署が分かれていないので、様々な業種の会社へ行けるところ。

 

④所属先の一員として、受験生に向けてひとこと

・東京の監査法人に就職することを考えている人がほとんどかと思うが、様々な業種に関わることができるなど地方には地方の魅力があり、頭ごなしに東京での就職を決めてしまうのはもったいない。

余裕があれば実際に足を運んでみて、地方で活躍している会計士に話を聞いてみるのもよい。

・自身の目標に到達するための環境が整っている法人に就職することがベストな選択だと思う。

・東京の事務所だけではなく地方の事務所も検討してみても良いかも。

・一度話してもらえれば風通しのよさをわかってもらえる。

・一緒に公認会計士業界を盛り上げていきましょう。

・多様な業務を経験出来るので、地方の就職は充実した日々を過ごせる。

・地元の経済事情を知ることはとても面白いので、地方出身者の方はぜひ地元の監査法人にも目を向けていただければ。

 

 

 

以上ご覧いただきましたとおり、それぞれの地方に働く場所があり、また色々な方々がそれぞれ多様かつ充実した経験を積んでいます。

会計士を目指すためのスタート地点として、東京の勤務を選択するのと同様に、東京以外を選択することもまた、何かの形で貴重な経験となることでしょう。

また、東京で働く場合でも、あえて大手以外を選んでみるのもまた大手でできない経験を得るチャンスかもしれません。

数日後に皆様に多様な選択肢が与えられることを願いつつ、ここで筆を置きたいと思います。

 

 

それではまた、願わくば共に公認会計士試験合格者としてお会いしましょう。

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