日本公認会計士協会 準会員会

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第10回 「初心」表明

今月のコラムは昨年12月に新たに東京分会の幹事となったJ1の八鍬さんに、会計士人生としての初心を表明してもらいました。J1の方は同じような気持ちでしょうか?J2以上の方は誰しもあったJ1の時期を懐かしく感じるのではないでしょうか?初心を忘れずに今後の活躍に期待したいですね。

(文責:山田勝也)

「初心」表明

2005年度公認会計士試験の合格発表から早くも3ヶ月が経とうとしています。12月に入社した方は研修も終わり、新人として現場に出始めているところではないでしょうか?

先輩:「現場での仕事、最初のうちは大変かもしれないけど頑張れよ。」

先輩から頂いた言葉通り、慣れない環境に四苦八苦してはおりますが、現場は毎日が新発見の連続です。しばらくはこの刺激的な日々との格闘が続くことになるのかもしれません。

一方で、補習所の講義、レポート、考査、ディスカッション、これらの存在も忘れてはいけません。繁忙期にかかる4月・5月に補習所がない分、3月までは補習所関係のイベントが目白押しとなります。最近、東京実務補習所のHPがリニューアルされましたけれども、2月・3月は取得単位をまめにチェックしながら、時間を見つけて考査の勉強をしていくことになりそうです。

繁忙期が終わると今度は租税法と監査論が控えています。スタッフの1年目・2年目・3年目が受けることを考えると、今までの3次試験のように試験勉強休暇をとってしまっては、いっぺんに人手が抜けてしまうことになるのでスタッフ1年目が試験勉強休暇をとるのはなかなか難しいのではないでしょうか。そのため、租税法・監査論についても細切れの時間を使って地道にこつこつとやっていくしかありません。

先輩:「とりあえず最初の1年間はあっという間やったで。」

論文式試験が終われば、リクルーターとして活動する方はその準備で忙しくなるという話も聞きます。こうして考えると、「気づいたら新しくJ1が入ってきてて自分はJ2になってた」という事態は十分に起こりうることです。

去年の論文式試験終了後、久しくお会いしていなかった過年度合格の先輩方にいろいろお話を聞かせてもらっていたのですが、ある先輩はこんなことを仰っていました。

先輩:「与えられた仕事をしっかりとこなすのは当然だけど、『会計士になって自分が何をしたいのか』を常によく考えてないと、ただ仕事をするだけの1年で終わっちゃうよ。」

そもそも自分が士補会に入ったのは、この「会計士になって自分が何をしたいのか」をはっきりさせるためであります。社会一般に見ても、会計士の知名度は低く、会計士が何をしているのか分かっている人はそう多くありません。株式市場が混乱している今も、「会計士は何をしているんだ!」という言葉には、「!(エクスクラメーションマーク)」というよりは「?(クエスチョンマーク)」的な意味合いが強いように感じます。

会計士があまり知られていないことは悲しいことです。しかし、まずその前に自分達が「会計士に何が出来るのか」を理解しなければ始まりません。そこで、「会計士に何が出来るのか」を知るために、実際に会計士として活躍しておられる先輩の方達にスポットを当てて「会計士が何をしているのか」を知る。また企業の経営者や行政に携わる方達にも幅広くインタビュー・講演会をお願いして「会計士に何を求めるか」を知る。このように、士補会の活動を通じて、会計士の可能性を模索していくなかで、会計士として自分に出来ることを形にしていけたらいいなと思っているわけです。

「会計士として」などとはまだまだ言える身分ではないわけですが、今の「初心」を忘れることが無いように、コラムという形で表明させていただきました。「ほかの会計士が何をしているのか」、はたまた、「みんなが会計士に何を求めているのか」といったことは、自分だけでなく会計士補であれば誰もが関心のあるところだと考えていますので、現在進行形の案件も含め、今後いろいろな企画を立てて実現していきたいと思います。期待していてくださいね。

(文責:八鍬 幸平)

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